FX 所得税法違反で3人告発 9億7000万−脱税・申告漏れ事件
FX 所得税法違反で3人告発 9億7000万−脱税・申告漏れ事件

脱税、申告漏れに関する事件を取り上げます。今回はFXで9億円以上も所得隠しをした脱税事件。

  
FX(Foreign Exchange) について

外国為替(がいこくかわせ)とは、通貨を異にする国際間の貸借関係を、現金を直接輸送することなく、為替手形や送金小切手などの信用手段によって決済する方法をいう。

外国為替の取引では、必然的に「自国通貨と外国通貨とを交換する」こととなり、その交換比率、すなわち外国為替相場が成立することになる。狭い意味では、外国為替の手段である具体的な外国為替手形や送金小切手のことを指したり、外国為替相場のことを指すこともある。

また、(やや本来の用法を逸脱するが、)銀行の外国為替業務と言った場合、外国為替相場が関わる外貨現金との両替業務(外貨現金の直接輸送があることが前提)や、外貨預金に関わる業務(国際間の貸借関係を必ずしも前提としない)を含めることが多い。「外為(がいため)」と略称で呼ばれることも多い。

「FX」とは、証拠金を担保に最大200倍の外貨を売買して為替差益を得る金融取引。たとえば、1万ドルを買おうとした場合、1ドル=120円であれば通常120万円が必要になるが、FXであれば、FX会社や証券会社に証拠金(担保)を積むことで1万ドルを買うのに、10万円程度で済む(最低保証金は証券会社等で異なる)。

10万円の元手で、1万ドル=100万円の取引をするとき、「レバレッジ10倍」という言い方をするのだが、少ない元手でレバレッジを効かせて大きなお金で取引できるのがFXの魅力というわけだ。

ゼロ金利を脱したとはいえ、日本はまだまだ低金利。加えて最近の円安基調から、いまやFXは個人投資家から熱い視線を浴びている。



FX 所得税法違反で3人告発 9億7000万(産経新聞2007年7月)


 FXで得た計約9億7000万円の利益を税務申告していなかったとして、東京国税局が東京都江戸川区の保険代理業の男(84)ら3人を所得税法違反罪で東京地検に告発していたことが分かった。

 ほかに告発されたのは足立区の不動産賃貸業の男(70)と、その妻で美容院を経営する女(66)。

 関係者によると、保険代理業の男は平成17年までの3年間に所得税約7000万円を、不動産賃貸業の男は妻と合わせて計2億数千万円を脱税していた。


普通の主婦でも4億稼いでしまうFXって・・・

FXの利益計9億円余隠す 3投資家を東京国税局が告発(朝日新聞2007年7月)


 少ない元手で大きな利益が期待できる投資商品「外国為替証拠金取引」(FX)でもうけた所得を申告しなかったとして、東京国税局が東京都内の投資家3人を所得税法違反(脱税)の疑いで東京地検に告発していたことが分かった。05年までの3年間で、隠した所得は3人合わせて約9億7000万円、脱税額は約3億4000万円にのぼるという。FXはネット取引の普及で主婦や高齢者も含めた幅広い個人投資家の間で人気が高まっている半面、多額の利益を得ながら税務申告しないケースも目立ち、国税当局による告発が相次いでいる。

 告発されたのは、足立区の不動産賃貸業の男性(70)と美容院を経営している妻(66)の夫妻と、江戸川区の保険代理業の男性(84)。

 関係者によると、足立区の夫妻はFXで計約7億5000万円の所得を得たが、全く申告せずに約2億7000万円を脱税。江戸川区の男性も約2億2000万円の所得を隠し、約7000万円を脱税した。隠した所得はさらに取引につぎ込んだり、預貯金に充てたりしていたという。

 国税局は、3人が本業での所得を申告しながら、FXの利益を申告していなかったため、悪質な脱税と判断したとみられる。

 足立区の男性は「うかつだった。もうかった時はよかったが、こうなると後悔と半々。06年は大損もしている。40年かけてためた金がほとんどなくなり、今はお金をつくることで頭がいっぱい」と話している。

 FXは、米ドルなどの外貨を売買し、外国為替相場の変動に応じて損益が出る商品。業者に預けた証拠金を元に数十倍の取引ができるため、大きな利益が期待できる半面、損失も多額になる危険性がある。今年4月には東京都世田谷区の主婦が約4億円の所得を隠し、約1億4000万円を脱税したとして在宅起訴された。


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